病院

入ったばかりの苦労

私が看護師として仕事をしていた時の思い出について紹介しましょう。
まず、一番大変だった時は看護師になってから1年間ぐらいです。
どんな仕事でも同じだと思いますが、その世界に入ったばかりの頃が一番苦労をします。

仕事のやり方を覚えなければいけなくて、それなのに次から次へと新しい仕事を任せられます。
看護師になりたての頃は自分の中で想像していた世界とのギャップがあるためとても苦労しました。
中には看護師として仕事を続けていくことに挫折してしまった方もいるほどです。

先輩からは厳しい教育を受けたためとても辛い日々を過ごしてきたのですが、その頃の経験があったからこそ、以降は看護師としてきちんと仕事ができるようになりました。
厳しい新人時代をどうして切り抜けられたのかというと、やはり同期の存在は大きかったです。
自分と同じ立場にいる人間がいるという安心感のおかげで、看護師として頑張ることができました。

新人同士で協力をしながら仕事を進めることができたので、なんとかなりました。
そばに心の支えとなるような人がいるのはとても幸せなことです。
毎日、たくさんの業務をこなす必要があったのですが、同期と協力して苦労をしながら仕事を進めていたことは今となっては懐かしい思い出となっています。
今でも同期の看護師達とは交流があり、たまに食事に行くこともあります。

看護師をしていて良かったこと

看護師をしていて辛かったことはたくさんあったのですが、もちろん良かった思い出もいくつかあります。
やはり看護師をしていて一番良かったと思う瞬間は患者からありがとうと言われることです。
一生懸命仕事をしていて、それが報われたなと心の底から思えました。

たとえ患者本人からお礼を言われなかったとしても、家族の方から深くお礼をされるととても感動します。
もちろん、人から感謝してもらうために看護師の仕事をしているわけではないのですが、やはりお礼の言葉は言ってもらいたいものです。
患者が苦しい闘病生活から抜けだして元気に退院していく姿を見るのも嬉しいものです。

たとえ憎らしい患者だったとしても、笑顔で退院していく姿はとてもうれしくなります。
自分の仕事のおかげで他人を救うことができたと実感できるのは、とても大きな喜びが生じるものなのです。
自分が面倒を見ていた患者が亡くなってしまうこともありました。

その時はとても辛かったのですが、家族の方から感謝をされるととても感動してしまいます。
尊敬できる先輩や同僚などに出会えたことも良かった思い出の1つです。
素晴らしい方々との出会いがあったので、看護師をしていて本当に良かったと思えます。