
医療従事者について
医療機器や医薬品があっても、それを正しく扱うことが出来る人材がいなければ宝の持ち腐れ、医療のレベルは当然上がることはありません。
それらの製品は勿論大事であるものの、それ以上に日本の医療を支えるのに重要なのが医療に携わる人達、医療従事者の存在ということになります。
医療従事者という名称は確定したものではなく、医療職や医療者というような名称で呼ばれることもあります。
また、最近では看護師なども含めた医療従事者についての呼称としてコ・メディカルというものがあります。
英語ではパラメディカルという名称を使っているため、日本国内でもその名称を使っていることがありますが、こちらはメジャーな呼び方というわけではないようですね。
では、具体的にはどのような人たちが医療従事者ということになるでしょうか。
医療従事者に当たるとされるのは、病気や障害を持つ人に専門的な知識と技術を利用して手助けを行う、という人たち全体を指しているとされます。
病を治すことだけではなく、病を持ちつつも生活していけるように支える、ということも医療の一つの形であると言って良いでしょう。
そういう意味では、介護職というのも一種の医療従事者という扱いに含められることが少なくありません。
この性質から、医療従事者の仕事というのはいずれも人の生命に直結するものとなります。
大きな責任を持って当たる必要があり、失敗が許されないことから技術的な指標をしっかりと備えていなければなりません。
そのため、医療従事者の仕事はその多くがいわゆる「免許職」であり、国家資格を有していなければ仕事をすることが出来ない、というのがルールとなっています。
ただし、免許さえ有れば医療従事者として的確である、というわけではありません。
同時に病気を持った人たちに対しての支援を行う心、向き合う力というものが求められます。
人間が好きであり、人間としての経験を豊かに積み、常に知識に対する責任を持ち、自分を成長させていくことが出来る人物、でなければ医療従事者として立派な人間だということは出来ないでしょう。
医療従事者の種類
医療従事者の仕事にはさまざまな種類があります。
その中から、抜粋していくつか概要を紹介していきたいと思います。
まず第一に紹介するのが「医師」です。
病院における医療というのはこの医師を中心にして回っています。
看護師による医療行為も医師による指示のもとに行われているものであり、病気治療における中心的な職業です。
医師
第二に紹介するのが「歯科医師」です。
命に直結することは少ないものの、健全な生活を支えるためにはものを食べるということが重要になります。
さらに、矯正歯科なども存在しており、患者の精神面を支える仕事でもあるといえるでしょう。
歯科医師
第三に紹介するのが「薬剤師」です。
治療において薬剤というものは非常に重要な意味を持っています。
その薬剤に関する知識を正しく持ち、処方や研究など幅ひろい範囲における医療活動に従事するのが薬剤師です。
薬剤師は主に薬局やドラッグストアに勤務しますので活躍する場は若干異なりますが、間違いなく医療従事者の一部です。
第四に紹介するのは「獣医師」です。
医療を必要としているのは人間だけではありません。
人間によって飼われている動物もまた、医療がなければ長く生きる事は出来ず、それは当然人間の精神的な健康にも間接的に影響を及ぼすことになります。
ですから、獣医師の仕事も非常に重要なものと言えます。
獣医師
そして最後に五つめに紹介するのは「救急救命士」です。
突然発生した病気や事故の際には、病院に到着するまでの間が生死を分けると言えます。
病院に付くまでの間にも医療を行う存在が、救急救命士です。
生死を分ける仕事
これらの五つの職業というのは、あくまでも医療を支える職業の一部にすぎません。
他にも臨床検査技師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、多岐にわたる医療職があります。
より詳しい種類が知りたいという方はこちらのサイトを参考にすると良いでしょう。
医療従事者の仕事の種類
助産師から始まり、栄養管理士や臨床心理士など、さまざまな職があることが分かります。
中には調理師といった、一見医療とは関係のないようなものまで含まれています。
それほど、医療に関係する職業は世の中に豊富にあるということなのです。